はじめに
Windowsローカル環境でNode.jsを実行するために行なったことのメモ。
これまでVirtualBoxを利用してNode.jsアプリを実行していたが、
- 動作が遅め
- モジュールをインストールしては容量不足になる→消す
- どうしても容量が足りなくなり泣きながら容量拡張する
といった戦いに疲れてきたので、Windowsで開発してしまえばよいのではと思い、試してみた。
実際、Node.jsの実行は非常に簡単だった。
Node.js開発環境作成
公式の手順はこちら。:NodeJS をネイティブ Windows 上に設定する | Microsoft Learn
①nvmインストール、②Node.jsインストールまでは記載があります。
①Windowsにnvm
のインストール
パッケージ管理ソフトのnvm
をインストールする。
公式に記載の通り、まずは
https://github.com/coreybutler/nvm-windows#installation--upgrades
このリポジトリにアクセスし、
Install nvm-windows Use the latest installer (comes with an uninstaller).
latest installerと記載されているリンク(2022/9/25時点ではバージョン1.1.9)に飛ぶ。
nvm-setup.zipをダウンロードして、実行すればOK。
PowerShellは再起動する必要がある。
②Node.jsのインストール
バージョン確認
PowerShellで、最新のLTSバージョンを確認する。
以下の例では、最新のLTS16.17.1をインストールすればよさそう。
> nvm list available
| CURRENT | LTS | OLD STABLE | OLD UNSTABLE |
|--------------|--------------|--------------|--------------|
| 18.9.1 | 16.17.1 | 0.12.18 | 0.11.16 |
| 18.9.0 | 16.17.0 | 0.12.17 | 0.11.15 |
| 18.8.0 | 16.16.0 | 0.12.16 | 0.11.14 |
| 18.7.0 | 16.15.1 | 0.12.15 | 0.11.13 |
| 18.6.0 | 16.15.0 | 0.12.14 | 0.11.12 |
| 18.5.0 | 16.14.2 | 0.12.13 | 0.11.11 |
| 18.4.0 | 16.14.1 | 0.12.12 | 0.11.10 |
| 18.3.0 | 16.14.0 | 0.12.11 | 0.11.9 |
| 18.2.0 | 16.13.2 | 0.12.10 | 0.11.8 |
| 18.1.0 | 16.13.1 | 0.12.9 | 0.11.7 |
| 18.0.0 | 16.13.0 | 0.12.8 | 0.11.6 |
| 17.9.1 | 14.20.1 | 0.12.7 | 0.11.5 |
| 17.9.0 | 14.20.0 | 0.12.6 | 0.11.4 |
(省略)
インストール実行
指定したバージョンを以下コマンドでインストールする。
> nvm install 16.17.1
Node.jsの利用バージョンを指定
use
コマンドで利用バージョンを指定できるので、念のため実施する。
複数バージョンインストールした際には必要な設定となる。
nvm use 16.17.1
- 管理者権限でおこなわないとエラーになる場合があります。
- 利用するバージョンを変えると、グローバルインストールされたモジュールの参照先も変わります。例えば、
gatsby
コマンドを利用しているのであれば、npm install -g gatsby
を実施しなおす必要があります。
インストールしたバージョンの確認をする。
> nvm ls
* 16.17.1 (Currently using 64-bit executable)
動作確認
node
と入力すればNode.jsを実行できる。
こんなに簡単に、WindowsだけでNode.jsを実行できるのか…。
> node
Welcome to Node.js v16.17.1.
Type ".help" for more information.
> 2*5
10
> 1*2*3*4
24
③Node.jsのパッケージ管理ソフトをインストールする
Reactアプリの動作確認もしたいためパッケージ管理ソフトをインストールする。
npm
とyarn
があるが、yarn
を使うことにする。
# yarnインストール
> npm install -g yarn
# yarnのバージョンを確認
> yarn -v
インストールができたらcreate react-app
してみる。
# Reactアプリ作成
> yarn create react-app my-app --template typescript
# モジュールインストール
> yarn
# 動作確認
> yarn start
無事にlocalhost:3000
にアプリが起動する。
PowerShellで実行した場合、以下のようなエラーが出る場合がある。
今回は、VSCodeのターミナルで実行したら問題なく実行できた。
yarn : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\Program Files\nodejs\yarn.ps1 を読み込むこと
ができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してく
ださい。
発生場所 行:1 文字:1
+ yarn --version
+ ~~~~
+ CategoryInfo : セキュリティ エラー: (: ) []、PSSecurityException
+ FullyQualifiedErrorId : UnauthorizedAccess
PowerShellで実施する場合は、PowerShellの権限をつかさどる設定値を変更する必要があるらしい。
参考:PowerShellでこのシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル hoge.ps1 を読み込むことができません。となったときの対応方法 - Qiita
④Gitインストール
このままWindowsで開発を進めたいので、Gitをインストールする。
おわりに
非常に簡単に実行できるし、何よりcreate-react-app
やyarn start
実行の早さに驚いた。
VirtualBoxでもプロがやれば性能が出るのかもしれないが、素人では使いこなすのが難しいと実感した。
PCの移行時や、共同開発する際には問題が出るかもしれないが、ローカルで開発して問題ない気がする。また、Windowsでは近年WSL2が使われているようなので、Linuxが必要なものはWSL2に移行することにした。
参考:Linux環境へのNode.jsインストール
Linux環境にインストールした際の記事。