Vagrant・VirtualBox・Ubuntuで仮想開発環境を立ち上げる

2022/7/10

(最終更新: 2022/7/10

アイキャッチ

はじめに

プログラミングの個人開発のために、開発用の仮想環境を構築する。

本記事では、新規の環境を構築する手順を簡単に掲載する。

(参考)移行元のPCから丸ごとコピーしてくる手順は、以下の記事を参照してください。

Vagrantで作成した仮想環境を別のPCに移行する方法と、起きたトラブルの解説

Vagrantで作成した仮想環境を別のPCに移行する方法と、起きたトラブルの解説

Vagrantを使うと丸ごと仮想環境を別筐体に移せます。方法を解説。

https://bunsugi.com/vagrant-box-replace

大まかな流れ

大まかな流れは以下の通り。

  • Windowsのパッケージ管理ツール chocolateyをインストール
  • 仮想環境を構築するためのソフトVirtualBoxをインストールする
  • VirtualBoxを操作するためのソフトVagrantをインストールする
  • Linuxディストリビューションの1つであるUbuntuを落としてくる。Linuxディストリビューションとは、LinuxをOSとして使うためのアプリケーションをパッケージ化して配布してくれているテンプレートのようなもの。
  • 仮想環境を起動する。
  • 仮想環境にSSHアクセスしてみる。

環境

  • Windows 11 Pro バージョン21H2
  • プロセッサ:AMD Ryzen 7 5825U with Radeon Graphics
  • 実装RAM:16GB

CPUをIntelからAMDのRyzenに変えたので、ほかの人がつまづいている問題に引っかかると予想していたが、問題なく進めることができた。

参考文献

chocolatyインストール

Windowsのパッケージ管理ツール chocolateyをインストールする。

コマンドはchocolatey公式サイトよりコピペする。

公式のGet Started

PowerShellの管理者権限で、コピペしたコマンドを実行する。

Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force; [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [System.Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol -bor 3072; iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://community.chocolatey.org/install.ps1'))

VurtualBoxとVagrantをインストール

PowerShellの管理者権限でで以下コマンドを実行する。

> choco install virtualbox vagrant

コマンドは以下のページから抜粋した。

VurtualBoxとVagrantの役割

  • VurtualBox:ホストOS(WindowsやmacOS)の中に、ゲストOS(Linuxなど)を構築するための「仮想化ソフト」
  • Vagrant:VirtualBoxをCLIで操作するためのソフト。

参考資料:【Linux環境構築】VagrantとVirtualBoxとは?使い方を初心者向けに解説! | キツネの惑星

ここまで完了したら、一度PCを再起動する。

仮想環境用のフォルダ作成

フォルダを作成する。 ここではN予備校の形式に沿って、以下の形を推奨したい。

> mkdir ~/vagrant/ubuntu64_22

ubuntuのboxをダウンロードする

boxを追加する

ubuntuが公式で用意してくれているBoxを利用する。

Boxとは イメージとしては仮想環境を作るためのテンプレートのようなもの。

公式で用意されているものであれば、

> vagrant box add ubuntu/jammy64

のようにbox名を指定すれば取得できる。

自分で作成(例えば、他の環境から丸ごと持ってくる)することもできる。この場合、内部のソースコードなども丸ごとboxに入っている。

> vagrant box add mybox package.box

他の環境から丸ごと持ってくる方法は、

Vagrantで作成した仮想環境を別のPCに移行する方法と、起きたトラブルの解説 | エンジニアを目指す日常ブログを参照してください。

公式のboxは、頻繁に新しいバージョンがリリースされているが、基本的にはLTS(LongTermSupport)と呼ばれる長期安定サポート版を選ぶ。

22.04バージョンの場合

> vagrant box add ubuntu/jammy64

20.04.04バージョンの場合

> vagrant box add ubuntu/focal64

参考:Ubuntu Releases

box listを確認する

boxの一覧に追加されていることを確認する。

> vagrant box list

このように、追加されていればOK。

> vagrant box list
ubuntu/jammy64 (virtualbox, 20220708.0.0)

Vagrantfileを作成する

仮想環境の設計図の役割をするVagrantfileを作成する。

> vagrant init ubuntu/jammy64

ubuntu/jammy64のところはbox名と一致させる。

仮想環境を起動する

仮想環境(の実体?)を起動する。

> vagrant up

タイムアウトが発生する問題があった。解決した方法は以下に記載。

SSHしてみる

以下コマンドでSSHしてみる。

> vagrant ssh

無事に接続することができた。 SSHしてみる

参考:うまくいかないときの仮想環境の削除

以下のコマンドで、仮想環境を削除できる。

> vagrant destroy

まとめ

以下の手順で、一から真っ新な仮想環境(Linux環境)をWindows上に構築することができた。

  • Windowsのパッケージ管理ツール chocolateyをインストール
  • 仮想環境を構築するためのソフトVirtualBoxをインストールする
  • VirtualBoxを操作するためのソフトVagrantをインストールする
  • Linuxディストリビューションの1つであるUbuntuを落としてくる。
  • 仮想環境を起動する。
  • 仮想環境にSSHアクセスしてみる。


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はち子

事業会社のシステム部門で働きはじめて5年目の会社員。システム企画/要件定義/システムアーキテクチャ等。

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